何をみても何かを思い出す 解説2

2020/1/21~2/3

警固公園と三越の間の通路「パークサイドギャラリー」にて個展を開催した。

2008-2019の12年間からごく一部を展示している。

ジャンル様々に展示していて一切キャプションをつけていない。

ここで補管する。



【WHO】大渕さん

【PAINT】美咲さん

【WHAT】ないざいするもの

【WHEN】2018/01/06

【WHERE】福岡市内


解説1でも述べたが、2017年ころからかつて作品制作をしていた自分の世界観をもっとだしていこうとする出来事が起きた。Mojo Beatnik氏の撮影である。

そこから半年後、グループ展「same展」という企画に参加することになった私はそのテーマにそって作品を制作していた。

私は2点出展した。この「ないざいするもの」「うみよりきたるもの」である。

今回の展示は「ないざいするもの」を展示した。

鮫好き主催のsame展ということから、世界各国の言語で「鮫」を書いてもらった。

そして、すべての言語はあらかじめ体内に備わっていて環境に応じて引き出される言語が違う。元をたどればすべては同じ「SAME」だということを表現した。種の起源である。


久しぶりに私の世界を全面に出すことをしたのでとても苦労したが、その甲斐あってすばらしい。


【WHAT】風景

【WHEN】2018/03/02

【WHERE】KOREA 多大浦ビーチ

日本福岡のPUBLIC SPCAE四次元と韓国釜山のCLUB REALIZEの共同企画「絶頂天」に2016-2018の3年間撮影班として携わっていた。

年に4~5回釜山に行っていた。かれこれ10回目を超えたあたりからこのビーチへ行くことが増えた。

これはその最初に行ったときのこと。

一日フリーだったが、繁華街ではやることもないのでどこか知らないところを目指した。

地下鉄の終点がどういうところか気になったのと、3月なら浜辺は人が少ないだろうと期待して地下鉄1号線の果てまで行ってみた。

2017年にここまで開通したみたいで駅はきれいだった。人は少なくてぬけのいい広い干潟みたいな浜辺が広がっていた。

韓国で一番好きな場所になった。

この日は、何かのお祭りもやっていてそこそこ人がいた。

そのなかで、韓国人女子が旅行にでも来てるのだろうか集合写真を撮っていた。

携帯のインカメで撮るのが主流の昨今、三脚立ててポーズをとる仕草は素敵だった。

それを老人が眺めながら去っていくすがたもまた素敵だった。

すべての情景の俯瞰にいる自分がカメラマンとして最高の時間を得ていることを感じていた。

コラージュで一連の流れを並べた。これこそ完成形たど確信した。

風景写真は、そもそも撮らなかった。誰が撮っても同じと斜に構えていた時期があった。

そのうち修行の一環で撮ることにした。当然誰が撮っても同じのお約束みたいな写真ばかりだった。そのうちだんだんと風景写真にも自分らしさを感じるものが増えてきた。

それを感じるのに数年かかった。最近それが撮れててうれしい。



【WHO】TAINTED DICKMEN

【WHAT】SxOxB 来福

【WHEN】2018/03/24

【WHERE】Early Believers

このギターがナニに見えるかはさておき、このバンドはとてもかっこよかった。

惜しむらく2019年夏には活動を止めてしまった。悲しい。

ジューシーとゴッペニ(職質受けてるあいつ)があらたにSECRET TEMPLEというバンドを始めた。これもまたかっこいい。

展示した理由は、その懐古とギターがかっこいいのを世に知らしめたかったから。




【WHO】あいちゃん

【WHAT】マタニティフォト

【WHEN】2018/3/29

【WHERE】殉教公園


同級生の外山夫妻に子供ができて里帰り出産するとのことで、マタニティフォトを撮ることになった。退廃的なアートセンスの共通項が多いこの夫妻から私の世界観全開のマタニティフォトを所望されてこういうのを提案した。2018年上半期は、ことあるごとにガスマスクを使用した。使用しすぎた。仕方ない。

熊本県天草市が出身とのことで現地まで車で行った。4時間かかったが、天気に恵まれて無事撮影できた。今回の展示では、展示枠の都合で縦写真が多めに選んだ。

そのほうが大きくプリント展示できるからだ。この日の写真も横写真の素敵なものもあったが、こちらを選んだ。

息子もいずれこういう感覚の持ち主になるのだろう。子は親を選べない。


楽しみだ




【WHO】カシミールナポレオン

【WHAT】ヨコチンロックカーニバル2018

【WHEN】2018/10/13

【WHERE】Voodoo Lounge

ライブ写真とは何か?と問われたら、一つはこの写真を見せる。

なぜか?と問われても困るが、私にとってこれはひとつのライブ写真の答えだと思っている。

新境地に行けた気がした。たまにこういう奇跡みたいな写真が撮れるからやめられない。

REKCS_2019にて解説しているので割愛


2020年、新年最初の撮影が彼らのアー写だったことで今年は大吉みたいなもの。

ありがたや ありがたや




【WHO】げんたろうさんとしもださん

【WHAT】KIETHFLACK 24th anniversary party

【WHEN】2018/10/20

【WHERE】KIETHFLACK

THE PRACTICEのライブ直後に撮影した一枚

フロアは真っ暗な中、二人が会話してて笑っていた瞬間を撮った。

タイミングよくしもださんがこちらを向いたのでこの構図となった。

こんな笑顔のげんたろうさんを撮ったのははじめてだったのでものすごく覚えている。




【WHAT】鬼すべ神事

【WHEN】2019/1/7

【WHERE】太宰府天満宮


数々のご縁がつながり、私みたいなカメラマン日本3大火祭りの公式撮影として入ったのが2018年1/7だった。普段撮影しているライブと似た熱量が飛び交っていたし、普段撮影しているファイアーパフォーマンスと同じく炎が舞っていた。

撮影にはなじめたが、反省点が山積みになった。それを解消すべく2019年の鬼すべ撮影に挑んだ。我ながら課題をクリアできた。

当たり前だが、「火」が主役か「人」が主役か・・・・写真の中では優先順位を決めるべきである。

あと、この撮影を1冊のフォトブックにして納品したのだがどうやら太宰府天満宮の宝物殿の倉庫に収めれれているとか・・・

つまり1000年後くらいの未来人が見るかもしれないってこと・・・

ドキュメントフォトグラファーとして非常にうれしいが、その本がその時代まで品質を保てる自信がない。


【WHO】U SPAN D

【WHAT】FULL ALBUM レコ発ライブ

【WHEN】2019/3/24

【WHERE】KIETHFLACK

21年同じメンバーで活動を続けるのは、とてつもなくすごいことだ。

21年一人でやるのも大変なのに、4人で足並みそろえ続けるのは単純な4倍ではすまない苦労があるはずだ。

かれらはやってのけている。この投稿で22年目を迎えている。

そのレコ発に撮影としてかかわれたことはとても誇らしい。

先のHYDROPHOBIAでも書いたが「継続は力なり」をまさに体現している。

そういう骨太な人間が好きだ。

末永く続けてほしい。撮り続けたい。



【WHO】空室

【WHAT】gigi 13周年

【WHEN】2019/05/18

【WHERE】cafe&bar gigi

とんちきな友人、上田のバンド(?)空室のライブのワンシーン

ドラムせっとが所狭しと並べられていて数十人で叩きまくっていた。

ビールが数回宙を舞った。

宇宙、銀河系、ビール

技術的なことはこれも、REKCS_2019に解説しているので割愛


こういう予測不能なライブは良い刺激をもらえる。

ちゃんと曲として構成されているバンドなども好きだが、こういう無秩序も大好きだ。

共通して言えるのは「高い熱量」だ。

というか、被写体として選ぶときはすべて「高い熱量」を持っているかが重要だ。




【WHO】福岡のRyo

【WHAT】FIRE撮影

【WHEN】2019/05/21

【WHERE】某所

彼とも長い付き合いになってきた。

はじまりは、それこそ2006年くらいか。ライブフォトグラファーをし始めたころに偶然出会った。そこからファイアーダンスを撮り始めた。

ライブ写真とは違った難しさがあった。

瞬間を切り取ろうとすると、炎跡が写らない。炎跡を写すと人間の表情が写らない。

これには苦悩した。その苦悩が晴れるのはしばらくあとだった。

2019年9月某日、彼のファイアーチーム楽焔は長い活動に休止符をうった。

かなしい。

この写真は、ポートレートと記録としてショーではなくファイアー撮影をおこなったときのものストロボを組んで様々なポーズを演じてもらった。



【WHO】Leetspeak monsters

【WHAT】Gothic MV撮影

【WHEN】2019/7/17

【WHERE】有田ポーセリンパーク

最近一番撮影しているバンドのひとつ。普段決してはいれないポーセリンパークの屋上に行けたのでそこで撮影した一枚。

時計仕掛けのオレンジの冒頭のシーンを意識して逆光で影を伸ばした。

ラウド系からヴィジュアル系へ転身した彼らの活動はおもしろい。


ラウドもヴィジュアル系もどちらも青春時代に聴いていた私は、違和感なくその転身について行った。10年福岡を舞台に撮影してきた私が近年かれらとくっついていろいろな場所へ行けるのはとても楽しい。

今後もどんな面白い景色をみせてくれるのか楽しみだ。




【WHO】マリンママと玩具ミコ

【WHAT】ポートレート撮影

【WHEN】2019/09/08

【WHERE】ブルックリン USA

肉食パルチザンwith KINKYBOX ニューヨークのクラブ「THE BOX」にてショー

撮影に帯同したときの一枚。

ショーの次の日が撮影日で一日中撮影していた。

これはブルックリンんのあるカフェ内で撮影した一枚。

とにかくブルックリンの住人の気にしなさが半端じゃなくて、私がいちばんヒヤヒヤしていた。なさけない。

あの瞬間こころからアメリカを憧れた、というかブルックリンを憧れた。必ずまた行きたい。

THE BOXは、とても洒落た空間だった。オペラ座みたいに二階席からも見れた。

あの場所で撮影できたのは、日本人でも何人といないはずだ。

なぜなら日本人の出演者が過去にあまり例がないらしいからだ。

当然だが、会話のすべてが英語だったのがとても楽しかった。頭フル回転だった。

良い刺激だった。今年こそもっと英語を身に着けたい。




【WHO】彼女 IN THE DISPLAY

【WHAT】解散ライブ

【WHEN】2019/09/20

【WHERE】GRAF

始まりの場所をおわりの場所として選んだかれらの開演前の円陣を撮影した一枚。

いろんな夢のような舞台へ連れてってくれた。感謝しかない。

知らないやつがいたら反省すべきだが、彼らはジョジョモチーフではじまったバンドだ。


ジョジョ好きならば、

「本当に… …… 本当に…… 「ありがとう」… それしか言う言葉がみつからない…」.


当然このセリフが出るべきである。

あの感動シーンはすごい。


話を戻す。

彼らのアー写撮影は奇跡みたいなことが連続だったし、試練も連続だった。

ロケハンをして、当日大雨で、奇跡的に晴れて、そのおかげで地面は濡れているけど雨はやんでいる写真が撮れた。




【WHO】ワカミホ(若林美保)

【WHAT】ストリップ

【WHEN】2019/10/10

【WHERE】A級小倉ストリップ劇場

肢体が美しく、生き方が美しいと感じた。

フットワークが軽く常に挑戦的であることがすばらしいと思った。

自然と撮りたいと感じてデラカブ、広島、小倉で撮影させていただいた。

昨年芸歴20周年だった。20年・・・10年そこらで回顧している自分が少し恥ずかしくなった。


これからも撮り続けよう。




解説1・3はこちらから

MOUHITOTSU NO SHIKAKU SEKAI

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